FAST
FASTについて
FACE:顔面麻痺を確認する。
「いー」と言いながら口角を上げます。
どちらかの口角が上がらなければ脳梗塞の疑いがあります。
ARM:腕の麻痺やしびれを確認する。
掌を上にして肩の位置まで上げ、目をつむります。
どちらかの腕が下がってくるようであれば疑いありです。
SPEECH:言語の異常を確認する。
推奨されている言葉は「太郎が花子にりんごをあげた」というものですが、家族の名前を全員言ってもらうなどでもOKです。
言えなかったり、おかしなことを言っている場合は疑いありです。
TIME:脳梗塞は時間との勝負です。
どれも出来なかったり、1つでもおかしなことがあれば早急に救急車を手配しましょう。
脳梗塞発症から4時間半までに医師に診てもらえれば、血栓を溶かすことが出来る点滴を受け、後遺症もほとんど残りません。脳梗塞発症から8時間以内であれば、血管内治療という足の動脈から脳の閉塞部分まで、カテーテルを挿入し、脳内の血栓をカテーテルで吸引する処置です。
切らずに行える治療なので、患者さんの負担も少ないことがメリットです。
その他
一過性脳虚血発作 | 一時的に栓子が血管をふさぐ(すぐ開通する) |
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脳腫瘍 | 脳の中にできた腫瘍が圧迫して、鋭い頭痛や吐き気などがする |
脳動脈瘤 | 脳の血管(動脈)の一部が膨らんで弱くなる。くも膜下出血につながることもある |
脳動静脈奇形 | 脳の一部で、異常な血管を介して動脈と静脈がつながっている状態で、けいれんを起こしたりする |
もやもや病 | 脳の太い動脈がつまり、補うために周りから細い血管が発達して、鋭い頭痛などを起こす |